“You’re going after him, aren’t you?”
伝説5巻p66
「レイストリンを追って行くつもりなの?」
“maybe that device can’t get me into the Abyss,”
“but I know someone who can. The device’ll take us to him.”
「装置にはおれを<奈落>に連れていくことはできないかもしれん」
「だがそれができる人間をおれは知っている。その人間のもとへなら、装置はおれたちを連れていってくれるだろう」
“Par-Salian?”
“I’ll bet the Tower of high Sorcery’s not even there anymore!”
「パー=サリアンだって?」
「きっと<上位魔法の塔>はもうあそこにはないよ!」
“You see, Tas, I’ve come to know Raistlin,”
「なあ、タッスル。おれはようやくレイストリンのことがわかるようになった」
“Too late, maybe, but I know him now. he hated that Tower, just as he hated those mages for what they did to him there.”
「遅すぎたかもしれん。だが、ようやくおれはやつのことがわかるようになった。レイストリンはあの<塔>を憎んでいた。やつにあんなことをした魔法使いたちを憎んでいたようにな」
“But even as he hates it, he loves it all the same--because it is part of his Art, Tas. And his Art, his magic, means more to him than life itself. No, the Tower will be there.”
「だが憎んでいながらも、同時に愛してもいたんだ――なぜなら、それはレイストリンの技の一部だからだ、タッスル。そしてその技は、魔法は、レイストリンにとっては生命よりも大事なものなのだ。そうとも、<塔>はあるとも」
***
遅すぎたのではありません、憎むと同時に愛するということを知った今なればこそです。
“Don’t take me back to Par-Salian! He’ll do something awful to me! I know it! He might turn me into a--a bat!”
「ぼくをパー=サリアンのところに連れもどさないで! パー=サリアンはきっとぼくに恐ろしいことをする! わかってるんだ! ぼくをコ――コウモリに変えちゃうかもしれない!」
“Tasslehoff,” said Caramon tiredly, “shut up.”
“Yes, Caramon,” Tas said meekly, with a snuffle.
「タッスルホッフ」うんざりしたような声で、キャラモンは言った。「黙れ」
「うん、キャラモン」タッスルは鼻をつまらせながら、おとなしく従った。
“Look, Tas. I won’t let Par-Salian do anything to you. I promise. He’ll have to turn me into a bat first.”
「いいか、タッスル、パー=サリアンにはおまえに何も手だしはさせん。約束する。やるとしたら、パー=サリアンはまずおれをコウモリに変えなきゃならんだろうな」
“Truly?”
“My word,”
「ほんと?」
「誓うよ」
he said to himself as Caramon began to recite the chant again, “I’ll bet Caramon would make a whopping big bat--“
キャラモンが再び詠唱をはじめたとき、ケンダーはそっとひとりごとを言った。「きっとキャラモンなら途方もなく大きいコウモリになると思うな――」
***
こんなこと考えて、行き先がオオコウモリ洞窟にならなくてよかったですね。鳥取環境大学の先生に発見されちゃうかもしれませんよ。
短いですが今回はここまで。次回は長くなりますので。
0 件のコメント:
コメントを投稿