“Some magi have animals that are bound to do their bidding,” Raistlin had told him once. “These animals, or familiars as they are called, can act as an extension of a mage”s own senses. They can go place he cannot, see things he is unable to see, hear conversations he has not been invited to share.”
伝説1巻p352
『魔道士の中には動物を使って用事をさせるものもいる』とレイストリンがいつか言っていた。『それらの動物は“使い魔”と呼ばれ、魔導士自身の五感の拡張子として働く。かれらは魔道士の行けない場所に行き、見えないものを見、招かれていない会談を聞くんだ』
“It--it’s my n-night off,” Tas said in what he hoped was an indignat tone of squeak.
「ぼく――ぼく、夜は自由時間なんだ」タッスルはなんとか“怒ったちゅうちゅう声”を出そうとした。
The kender”s heart sank to his hind feet.
タッスルの心臓は踵まで沈んだ。
But if he stayed a mouse, he’d end up eating corn with Faikus!
といって、ネズミのままでは、フェイカスのもとで死ぬまでとうもろこしをかじる羽目になる。
This was by far the worst predicament he’d ever been in his entire life,
これはかれの人生で最大最悪の窮地だった。
“The whole mistake lay in saying a prayer to Fizban,”
(そもそもフィズバンにお祈りしたのがいけなかったんだ)
***
タッスルの最大最悪の窮地。というかフェイカスって実在するんですか。
ところで、海外文学において、文中で人を指すのに名前を使わず「ケンダー」とか「ハーフ・エルフは」のように、種族や属性で呼ばれることがありますよね(ドラゴンランスに限らず、エルリックもよく「白子」と書かれてますし)。このシーンのタッスルは「ネズミは考えた」などと記述されてるのかな、と想像したんですが、ケンダーはどうあってもケンダーでした。
“Why can’t you just magic us up to this laboratory place?”
「なぜ魔法で直接その研究室とやらに運んでくれんのだ?」
“No!” Jusutarius answered softly, his voice tinged with awe. “I can feel the very air tingle and crackle with the power Par-Salian extends to perform this spell. I would have no minor spell of mine disturb the forces that are at work here this night!”
Tas shivered at this beneath his fur,
「とんでもない!」ユスタリウスが畏れのまじった声で低く答える。「パー=サリアンが例の呪文をかけるために展開した魔力のせいで、すでに大気そのものが過負荷状態で焼付きそうだ。今夜余計な呪文を使っては、この場に働いている力を乱してしまう」
タッスルはこれを聞いて毛皮の下で身震いした。
“I wish I could say I thought your brother was worth it.”
“He is,” Caramon said firmly. “You will see.”
“I pray Gilean you are right….”
「それだけの価値が本当にそなたの弟にあるのやら」
「あるとも」キャラモンはきっぱりと言った。「いずれわかる」
「それが違わぬことを、わたしはギレアンに祈る」
***
“I wish I could say I thought…”
「そう考えていると言えたなら」なんて遠回しな薄い希望。
答えた“He is,”の簡潔さ。
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