But, as he studied the room of her own, the kender faded. Above the door, he could see clearly, despite some weathering, the carefully crafted mark denoting a wizard’s residence.
伝説1巻p108
が、その部屋にさらに目を凝らすと、かれの微笑は消えた。扉の上方に、少し風化しているにもかかわらず、はっきりと見える丁寧な細工――それは魔術を扱う者の住まいであることを示す紋章だった。
“A woman, a stranger, wasts to help Raist. And risk her life to do it.”
「見ず知らずの人間が、それも女の身で、レイストを助けようとしている。しかも、命がけで」
“He needed me…then.”
“And Crysania needs you now!”
「あいつはおれを必要としていた……あの時は」
「クリサニアは今あなたを必要としているのよ!」
“Me hungry,” said the bundle to Tas accusingly. “Whe we eat?”
“I went on a quest for Bupu,”
「おら、おなかすいた」包みは責めるようにタッスルに訴えた。「ごはん、いつ?」
「ぼく、ブープーを探し出してきたんだ」
***
タッスル&ブープー登場!この後タッスルが語ったクリサニアの行動には感心させられました。ケンダーの話に真剣に耳を傾け、どぶドワーフに価値を見出す彼女はやっぱり並の人間ではないのです。
At this point, Tas was forced to look somewhere else. The kender thought he was going to laugh but was startled to find himself on the verge of tears.
この姿を見て、タッスルは目を外らさざるをえなかった。笑ってはいけないと思ったからだが、タッスルは自分でも驚いたことに泣きそうになっていた。
“Him look just like my Highbulp, Phudge I,”
「このひと、おらのバルプ大王ファッジ一世に、そっくり」
“Raistlin himself told you to walk your own path and let him walk his.”
「レイストリン自身が忠告したじゃない、あなたはあなた自身の道を歩むように、と。そしてかれにもかれの道を歩ませてくれるように、と」
“You’re trying to walk both paths, Caramon. Half of you is living in darkness and the other half is trying to drink away the pain and the horror you see there.”
「あなたは二股をかけようとしているのよ、キャラモン。あなたの半身は闇の中にいる。そして、そこで目にする苦痛や恐怖をまぎらせようとして、残りの半身が酒にすがっているんだわ」
“But you are not coming back to me as husband or even friend until you come back at peace with yourself.”
「でも、あなたが自分自身と和解して戻ってくるのでない限り、あなたはわたしの夫でもなければ、友人でさえない」
Tas suddenly remembered her fighting draconians in the Temple at Neraka that last horrible night of the war. She had looked just the same.
タッスルはふと、先の大戦のあの凄惨な夜にネラーカの<神殿>でドラコニアンたちと闘っていた彼女を思い出した。あの時の彼女は今とそっくりだった。
***
ティカ、凄いよティカ、あの時も今も。キャラモンやクリサニアと違い、相手の欠点を直視した上でまるごと愛し、必要なことを言ってあげられる勇気と賢さ。本当にキャラモンにはもったいないです。
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