“I’m Raistlin,” said the big man solemnly with another, unsteady bow. “A--a great and pow--pow--powerfulmagicuser.”
伝説1巻p170
「おれはれいすとりんだ」大男はもったいぶって言うと、ふらつきながらもう一度お辞儀した。「い、偉大で、きょ、きょ、強力な、魔術の使い手だ」
“Oh, come off it, Caramon!”
“Caramon’s dead. I killed him. Long ago in the Tow--the Twowr--the TwerHighSorcery.”
「おい、やめろよ、キャラモン!」
「きゃらもんは死んだ。おれがころした。もうずいぶんまえに、じょ、じょ、じょいまほの塔で」
“Him not Raistlin!” Snorted Bupu. Then she paused, eyeing him dubiously. “Is him?”
“N-no!”
「このひと、レイストリンとちがう!」ブープーが鼻息を荒くした。が、ふと立ち止まり、疑わしそうにじっと見つめる。「レイストリン?」
「違うってば!」
***
癒し系ブープー。タッスルのライフはもう0ですが。
ところで、ブープーの片言は、目的格を主語に持ってきたり、基本的にbe動詞を使わなかったりするんですが(もともとbe動詞が存在しないロシア語版ではどうしてるんでしょうね)ここでは珍しく使ってます。
“I’ll casht a magicshpell.”
“Up in flames! Up! Up! Burning, burning, burning…jusht like poor Caramon.”
「じゅもんをかけてみせよう」
「炎よあがれ! あがれ! あがれ! もえる、もえる、もえる……あわれなきゃらもんのようにもえてゆく」
“secret magic word!”
“I’m definitely going back to Kenderhome,”
“You’ll forgive me if I’m not wildly greatful,”
『ひみつのまじつのじゅもん!』
(ぼく、何がなんでもケンダー郷に帰るぞ)
「わたしの感謝のしようが熱烈でなくても許していただけるわね」
“Tanis! Sturm! Come to me! Raistlin--your magic! We'll take turn.”
「タニス! スターム! こっちだ。レイストリン――呪文を!おれたちが連中をひきつけてるから」
“I’m not Caramon,” he said softly. “I’m his twin, Raistlin. Caramon’s dead. I killed him.”
“What am I doing with cold steel in my hands!”
「ぼくはキャラモンじゃない」かれはそっと言った。「ぼくは双子の弟レイストリンだ。キャラモンは死んだ。ぼくが殺したのだ」
「冷たい鋼鉄など握っていったいぼくは何をしているんだろう?」
***
ドラコニアンの襲撃という脅威を目前にしながら、いっそう深まるキャラモンの狂気。
「おれはれいすとりんだ」から「ぼくは(双子の弟)レイストリンだ」への変化。震えがきます。
As it drew near Crysania, the figure stretched forth an arm that did not end in a hand. It spoke words that did not come from a mouth. Its eyes flared orange, its transparent legs strode right through the smoldering ashes of the fire.
クリサニアに近づくと、人影は片腕を差しのべた。だが、その先に手はなかった。その言葉も口から語られるものではなかった。眼は橙色の炎と燃え、うしろが透けて見える脚は、たき火の熱い灰のただなかを踏んでくる。
The chill of the regious where it was forced to eternally dwell fowed from its body, freezing the very marrow in Tas’s bones.
その体からは、永劫の棲処と定められた冥府の冷気が流れ出ており、タッスルを骨の髄まで凍えさせた。
The knight spoke one word.
“Die.”
騎士はただ一言唱えた。
「死ね」
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